Jの衝動書き日記

さらりーまんSEの日記でございます。

スキルとは?の自分なりの解

前回、スキルとは何か?と書いた。内容はまあ、単なる愚痴である。ひどいものである。これを仕事中に書いているという時点でひどい。

さて、結局のところ上記の悩みの中心は、『自分にスキルは何も残ってない』という点と『将来の目標が無い』という2点につきる。そんなわけで、その1点であるスキルについて少々考えてみた。

長くなったので先に結論を書いてしまおう。スキルと呼べる能力は、技術の核心、本質部分を把握するという理解力、そして技術を自分の目的にあった形で使える活用力。この2点がそろって呼べるのだと思う。

スキルが無くても仕事は出来るよ、何となく

10年以上も働いてスキルが何も無い、と感じるのは確かにひどい。だた、根幹にあるのは、はっきりと確証が持てない、ようするに自分を信じることが出来ない=自信がない、ということである。しかし、そんな状況で仕事出来るのか?と言われれば、それは出来ると答えることは出来る。出来てしまう。

何故かというと、ちょっと考えるだけで理由は3点ぐらい上げられる。自分一人で仕事をしているわけではないという点。参考となる文献やぐぐれる環境があれば何とかなるという点。力技、体力勝負という場面も意外とあるという点。つまりそんなに秀でた能力が無くてもチームで働いているからにはそこそこの事は出来るのである。もちろん仕事内容にはよるが。それに一応後輩の指導もしたりするので、チームの足を引っ張る存在ではない(と信じたい)。

何が言いたいかというと、必要最低限の知識があれば仕事は出来るということである。でも、その必要最低限の部分をスキルとして誇るのは違う気がする。出来て当たり前の事をアピールするのはかなり恥ずかしい。

スキルを学ぶとは何だろう?

じゃあ、技術を学んでこなかったのか?と言われると、それなりには学んできた(つもりだ)。興味がある技術サイトとかはよく見たし、サンプルを動かしてみたりしてその把握に努めた。なので技術の話はそれなりに出来るし、していて楽しい。知識はある方だと思う。ただ、技術に関しては必要最低限の仕組みを把握出来ればそれで満足してしまう癖がある。1で全を知ったつもりになっている。ようするに飽きっぽいのだ。ちょっと知って満足する。

だが、よくよく考えてみたらそこ止まりだ。技術を知っているからと言って、それはスキルとは言えない。情報処理技術者の資格を持っていても、その仕事が出来るとは限らないことを同様だ。必要な事は、技術を知っている事ではない。その技術を自分の目的のために利用できることなのである。ようするに活用力だ。これこそがスキルなのではないか。そして上手く活用出来ないということは、その技術を本当に理解しているわけではないと言う事だ。

では、活用力を養うためにはどうすればよいのか?技術を隅から隅まで使い倒せるようになればよいのか? 一からちゃんとその技術を体系的に学べばよいのか?

たぶん、そういう事ではない。自分の達成すべき目的のためにその技術を使えるようになるのが重要なのだ。その技術すべてを知っておく必要はおそらく無い。目的あってこその技術なのであり、技術を目的にしては活用力は身に付かない。サンプルを動かしたり、作ったりするだけでは駄目なのだ。それでは趣味で終わってしまう。

活用力を鍛えるには?

ではどうすればよいのか。作ればいいのである。自分の集大成と呼ぶべき物を。学んだ技術を取り込み、改善し、自分が現時点で持つ力を込めた物を。よくよく考えてみたらこれをしたことは今まで無かった。仕事では従来の方法を活用するだけだし、そもそも自分一人で一つの物を作り出したこともない。学習目的で作った事はあるが、それはその技術を学ぶ目的で作ったものなのでいい加減なものである。これでは確かに何も残らない。達成感もない。自信もつくはずがない。

さて、まずは何から作ろうか。ちょっと楽しくなってきた。