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Jの衝動書き日記

さらりーまんSEの日記でございます。

ベクレルからシーベルトを求めて基準値を見てみる

今日の東京新聞の社会面にベクレルシーベルトに換算する式が載っていた。以下のようになるらしい。

放射性ヨウ素は半減期が短いが、その分セシウムよりも放射線が強いので換算式が異なるらしい。これで飲料水の基準を計算してみる。


飲料水の基準は1リットルで放射性ヨウ素の場合は300ベクレル(以下Bq)である。これは、上記の式でシーベルト(以下Sv)を計算すると、300Bq×2.2÷10万=0.0066mSv=6.6μSvとなる。この値は、人が自然に浴びることになる量(2.4mSv)よりも低く、さらに胸のX線検診でうける値(0.05mSv)よりも低い。


さて、この値をどう考えるべきか。以下は計算上の話に過ぎないので、特に根拠はない。
まずは水に触れた場合を考えると、一日に触れる水の量を大体220リットルぐらいだとすると*1、これに含まれるであろう放射性ヨウ素は、210×0.0066mSv=1.386mSvとなる。これはまだ人が自然に浴びる量よりは少ない。そのため、一日だけで受けた量だとしたら、確かに即座に影響を受ける値ではない。
ただし、人が自然に浴びることになる量(2.4mSv)はこれは一年間でこの値、ということである。一日換算だと、2.4mSv÷365=0.0066mSvということになる。従って、一年間継続してこの300Bqの水を使う場合は、1リットルしか触れないということになる。ただ、放射性ヨウ素の場合は、半減期が8日と短いため、長期に渡ってこの値になり続けることは考えにくい(チェルノブイリのように破損した原子炉から放出され続けない限り)。そのため、なるべく触らない方がいいが、短時間であればそんなに神経質になる値でもない、と判断しているものと思われる。


次に水を体に取り込んだ場合を考えてみる。特に清涼飲料水などは買わずに、基本的に水道水を飲んだり使ったりした場合(お湯でお茶を飲んだり、米を炊いたり等)、大体3リットル程だと仮定すると、3×0.0066mSv=0.0198mSvとなる。また、体内に取り込んだ後も、放射性ヨウ素は半減期を過ぎるまで放射線を出すことになるので、300Bqの状態の水を一日普通に飲食した場合、単純計算で0.0198mSv×8=0.1584mSvの体内被曝を受けることになる(半減期があるので実際はもっと低下するはずではある)。もっともらしく書いてはみたが、ようするに8日程は通常の3倍程、被爆量が増えるということだ。この値が大きいと見るか小さいと見るかはいろいろ見解があるらしい。


原子力安全委では、年間50mSvを超えて取り込まないように、飲料水や食物等に様々な指標を用いているらしい。50mSVは、原子力業務事業者が年間に浴びていい上限の量である。50mSv÷365=0.136mSvであるため、上記換算の水3リットル+野菜類の摂取量1kg(野菜の場合の制限値は2000Bq=0.044mSv)だとしても、これを上回ることはない。
ちなみに年間50mSvというのはあくまでも非常時の場合ということである。通常の場合、例えばWHOのガイドラインでは1リットルあたり1ベクレル以下=0.022μSv。これは、一生涯に渡り、水道水を飲み続けて健康に影響が出ないとされている値だそうである。一日3リットルの水を摂取したとして、96年間飲み続けても、人が自然から浴びる量よりも少ないということになる。


体内被曝の場合は、影響を与える最小限の数値は見方でいろいろ変わるということである。実際のところ、一度で大量に放射線を浴びたときに与える影響は判明しているが、少量でジワジワとくるものに関しては、統計が取りづらいという事情もあり、判断がわかれるそうだ。例えば30年後に死んだとして、それが放射線の影響かどうかはわからない。もっとも、これに関しては、放射線に限らず、添加物とか、遺伝子組み換え農産物、タバコ等も同様だろう。

まあ、大騒ぎする程のことではないが、用心することに越したことはない、そういうことだ。

*1:底面積が60cm×70cmの浴槽に、50cmの深さにお湯を張ると、その水量は、60cm×70cm×50cm=210000cm3=210リットル。加えて、手洗い分を含めるとこれくらい?