PokemonGOが日本上陸を果たしてはや二週間。いまや石を投げればポケモントレーナーに当たるという熱狂ぶりだ。まあ、投げた石は自分に当たるかもしれないが。
それはさておき、ジムバトルのことである。日本上陸当初はポッポやヒトカゲがジムリーダーを務めるというほのぼのぶりだったが、今や2000CPクラスのポケモンがゴロゴロいるような状況だ。その中でも目に付くのがカイリューやウィンディなど強力でレア度が高いポケモン達である。ちくしょう。非常に羨ましい。夏休みが長い学生達よ! PokemonGOをやらずに宿題や課題やってろよ! こちとら平日は仕事でゲットできないんじゃ! 夜中は出現率低くなるし、真夜中の徘徊は不審者そのものだし!
……コホン。何か心の叫びが出てしまったがきっと気のせいだろう。
だが、高CPのポケモンがいるだけでジムバトルを躊躇していないだろうか。どうせ勝てやしまいと。だとしたら残念なことである。非常に残念なことである。なぜかと言うとポケモンバトルはCPの高さがすべてではないからだ。重要なのは相性なのである。
と、言うわけでいわゆるレアを見せびらかす輩をぶっ潰せ高CPにビビらずジムバトルを楽しむ方法をお話しよう。
ジムバトルのボーナスについて
その前にジムバトルのご褒美について確認しておこう。
自分がジムリーダー・メンバーになった場合、コインをゲットできることはご存知だろうか? 意外と知らない人が多いみたいなので一応紹介しておく。
ジムにポケモンを配置した後に、ショップをタップすると右上に盾マークとその中に数字が見えると思う。この数字はジムに配置しているポケモン数である。そして、この盾マークをタップすると1ポケモンあたり10コインと500のほしのすながもらえるのだ。逆にこれをしないとジムに配置しても何ももらえない。
また、一度盾マークをタップすると、次にボーナスをもらえるのは21時間経過した後である。なので、ボーナスをもらった後でジムにポケモンを配置してもすぐにはボーナスをもらえない。
ボーナス狙いなのであれば、できるだけジムにポケモンを配置してからの方がよいのだが、他のプレーヤがそんな状況は許せないだろうからできるだけ迅速にボーナスはもらった方がいい。
ジムバトルの基礎
自分のポケモン6体と相手のジムのポケモン達と一対一で連戦で戦う。相手のジムの名声をゼロにすればジムは落とせる。ジムリーダーを落とすと-2000、ジムメンバーを落とすと-500名声が下がる。なのでジムレベルがL3ぐらいだと相手は3体なのでこちらが有利で戦える。三回全勝すればジムは陥落だ。
また、ジムレベルはL3ぐらいまではさくさく上げられるがそれ以上だと上がりづらい。何故かと言うと、同じチームメンバーでバトルしてジムの強化しなければならないが出せるポケモンは一体だけなのだ。しかも自分のポケモンのCPが相手よりも高すぎる場合は名声が上がりづらい。LV4の場合8000名声が必要のためLV3からだと2000名声が必要となる。なのでジムレベルを上げられる前にさっさと落としてしまおう。
あと、げんきのかけらとキズぐすりは忘れずに。特にキズぐすりは十分な量を確保しておこう。なぜなら勝利したあとにポケモンをジムに配置するがポケモンのHPが満タンでないと配置できないのだ。なのでせっかく勝利しても配置できるポケモンがポッポだけなんて状況になってしまい、ボーナスを貰う前に速攻で落とされてしまうだろう。
ポケモンバトルの基本
最初に述べたとおり、重要なのはCPではなく相性である。相性さえあえばCPが半分程度でも十分勝機はあるし、三倍以上離れていても戦い方次第でなんとかなる。
相性はタイプ相性表 - ORAS・XY対応 - ポケモン徹底攻略を参照のこと。
だが、この表はPokemonGOのものではないので若干注意が必要だ。実際のポケモンバトルでは相手の技が全く効かないということもある(じめんタイプにでんきタイプの技は効果がないなど)が、PokemonGOでは単にいまひとつになるのだ。表で言えば✕となっているところが△になる。まあ、このルールはアップデート後に変わるかもしれないので覚えて損はない(そしてポケモンバトルの世界へ行こう。サン&ムーンがいい機会ですよ?)。
また、複合タイプの場合は弱点が組み合わせになる。
例えばみず・ひこうの場合は次のようになる。
- みずはみず・こおりに強く、でんき・くさに弱い
- ひこうはかくとう・くさ・むしに強く、いわ・こおり・でんきに弱い
- みず・ひこうは、みず・かくとう・むしに強く、いわに弱く、でんきに非常に弱い(4倍弱点)
特にこの4倍弱点をつけば三倍のCP相手でも逆転が可能だったりするのだ。
と、いうわけで以下個別対応編である。基本的に相手がCP的に格上という前提で戦うため先発・本命と二段構えで戦うことを基本とする。
VS.カイリュー
タイプはドラゴン・ひこうであるため、ドラゴン・フェアリー・いわ・こおり(4倍)が弱点である。
攻撃技はドラゴンタイプの技が基本だが、はがねタイプ(はがねのつばさ)の技も持っている。
ドラゴン技に耐性があるのははがねとフェアリーとなる。一方フェアリータイプははがねには弱いので優位には立てない。
さて、攻撃としては4倍弱点であるこおり技を持つポケモンが基本となる。だが、その代表格であるラプラスはちょっと鈍いためにヒットアンドアウェイ作戦がしずらい。なのでこおり技でトドメをさせるように先発でHPを削ってから一気に仕留めるのが基本となる。もしくはカイリュー戦の前に出しておいてゲージを貯めておきカイリューが登場した時点でふぶきをぶっ放すという手もいい。
先発:レアコイル(はがね・でんき)・ゴルダック(みず)
本命:ラプラス・パルシェン・ジュゴン(みず・こおり)・ギャラドス(みず・ひこう)
でんき・はがねタイプであるレアコイルはドラゴンタイプに耐性があるので先発として優秀。しかもカイリューがはがねのつばさ使いであるならばさらに耐性があるためCP差が二倍でもほぼ互角で戦える。攻撃技もでんき・はがねはカイリューに等倍なので不利にならない。上手く戦えば先発といわずレアコイル一体のみで倒せるだろう。相手のカイリューがはがねのつばさ持ちであるならばサンダースでも可。
先発の次点はゴルダック。ゴルダックはれいとうビームを覚えるので、ヒットアンドアウェイで戦いつつれいとうビームを叩き込めば十分に先発の役割を果たせる。ただ、ゲージ技のドラゴン技は等倍なので喰らえば即死するだろうから注意が必要。
本命はやはりラプラス。だが、カイリューの技に耐性があるわけではないので普通に戦っていたら押し負ける。ゲージ技は喰らわないように避けながら戦うこと。こおりタイプには他にはルージュラがいるが、こおりタイプははがね技に弱いのではがねのつばさ持ちのカイリューには不利になってしまう。パルシェン・ジュゴンも候補だがHPが高くないので難易度はより高くなる。
本命の次点はギャラドス。みずタイプなのではがねのつばさには耐性があるし、ゲージ技でりゅうのはどうを持っているならば弱点がつける。先発で削った後ならば何とか押しきれるだろう。
さて、フェアリータイプも十分本命になるが、ルージュラと同様にはがね技が弱点なのではがねのつばさ持ちのカイリューには弱い。逆に基本技がドラゴン技ならば十分に本命の役割と果たせる。
VS.ウィンディ
タイプはほのおタイプであるため、みず・じめん・いわが弱点である。
攻撃技はほのおタイプが中心だが、あくタイプ(かみつく)の技も持っている。
ほのお技に耐性があるのはみず・いわとなる。これらのタイプはほのおの弱点でもあるので苦手な相手となる。
先発にブースターを組み込むのはくさタイプの露払いのため。L3のジムだとほのおとくさはたいていセットで居るため、くさに有利なブースターで焼き払う。また、ウィンディの通常技がほのおかあくかを見極める役割も果たす。
本命はシャワーズ。イーブイを7匹ゲットできれば手に入るためお手軽だろう(ウィンディに比べれば)。みずはほのお技に耐性があり相手の弱点にもなるためCP差二倍など余裕で跳ね返せる。次点はゴローニャ・ドサイドンのいわ・じめんタイプ。いわもじめんもどちらもほのおには有効だし、いわはほのおに耐性があるため有利に戦える。だが、くさには4倍弱点となるためくさタイプの露払い役が必要となる。
ちなみにこの構成は相手がブースター・ブーバーの場合でも同様に有効だ。
VS.シャワーズ
タイプはみずタイプであるため、でんき・くさが弱点である。
攻撃技はみずタイプの技が中心。
みず技に耐性があるのはくさとなる。くさはみずの弱点でもあるので苦手な相手となる。
先発:サンダース・ブースター
本命:ナッシー・モンジャラ
シャワーズがジムリーダーとなっている場合、むしかひこうタイプのポケモンがセットになっていることが多いため、露払いとしてむしにはブースター、ひこうにはサンダースを当てる。ブースターもサンダースもイーブイが元なので同じようにゲットしていることが多いだろう。
本命はナッシーとしたが、他のくさタイプでもよい。だが、ウツボット・フシギバナ・ラフネシアは進化に必要な飴が多いため、半分で済むナッシーか、不要なモンジャラが適任だろう。特にモンジャラは純粋なくさタイプであるため、基本・ゲージ技共にくさタイプであることが多く、ゲージ技もパワーウィップという強力な技を持つのでオススメである。CP700程度のモンジャラでもCP1800のシャワーズに十分対抗できる。
また、みずはでんき技が弱点であるためサンダースでもいいが、如何せんサンダースはHPが少ない+基本技のでんきショックが5と弱いためシャワーズに押し負ける可能性が高い。
VS.カビゴン
タイプがノーマルのため、かくとうが弱点である。
攻撃技は、通常技がしたでなめる(ゴースト)かしねんのづつき(エスパー)で、ゲージ技がはかいこうせん・のしかかり(ノーマル)・じしん(じめん)と多彩。
ノーマル技に耐性があるのははがね・いわであるが、カビゴンはじしんを持つのでじめん技を弱点に持ついわやはがねタイプでは優位には立てない。特にはがね・でんきであるレアコイルはじめんが4倍弱点となる。
一方、カビゴンの弱点であるかくとう技が主体のかくとうタイプで当たるという手もあるが、通常技にしねんのづつきを持つのでエスパー技を弱点に持つかくとうタイプも優位には立てない。
だが、カビゴンは攻撃モーションが大きく攻撃を避けやすいためCP差があっても意外と戦える。ヒットアンドアウェイ戦法でいくべし。プレーヤのスキルが試される。
カイロスはむしタイプであるためじめん技に耐性があり、かくとう技も覚える。ヒットアンドアウェイに徹すれば意外と削れる。だが、かくとう技のじごくぐるまはそんなに高威力ではないためCP差がありすぎると辛い。ゲージ技のはかいこうせんに要注意。カビゴンがじしん持ちではない場合はレアコイルやゴローニャ・サイドンでもよいが重量級対戦となるためヒットアンドアウェイ作戦には向かない。
本命のナッシーも同様にじめんには耐性があり、エスパー技にも耐性があるため優位には立てる。先発で削っておいてゴリ押しするのがよい。だが通常技がしたでなめるだと不利となる。シャワーズはHPが高いため鈍いカビゴン相手だと優位には立てる。
だがここは不利だと知りつつあえてエビワラーで行くのも手。ヒットアンドアウェイ戦法がボクサー姿にはよく合う。カビゴンがしねんのずつきを持っていない場合にトライしてみよう。
VS.ナッシー
タイプがくさ・エスパーのため、ほのお・ひこう・どく・ゴースト・あく・むし(4倍)が弱点。
攻撃技は、通常技がエスパー技でゲージ技がくさかエスパー技を持つ。
弱点が多いため簡単に倒せそうだが、エスパー技に耐性を持つのが今のところエスパーとはがねタイプだけであるため(あくタイプはカントーポケモンには居ない)、意外と苦戦する。
エスパー技の耐性を持ち弱点をつけるポケモンは居ないためCP差がありすぎると逆転は難しい。だが同CPであるならばくさの弱点をつく相手で行けば負けることはないだろう。
先発:ビショット(ノーマル・ひこう)・ブースター(ほのお)
本命:ストライク(むし・ひこう)・カイロス(むし)
先発でできるだけナッシーのHPを削り、本命で一気に勝負をかけるのが基本。ちなみにカイロスはかくとう技を持つものではなくむし技が主体のものを選ぶこと。
VS.ギャラドス
タイプがみず・ひこうのため、いわ・でんき(4倍)が弱点。
攻撃技はみずやドラゴンタイプが主体だが、通常技でかみつく(あく)もある。
でんきタイプで戦うことが基本となるが、でんきタイプだとギャラドスの技に耐性はないためCP差がありすぎると一撃が痛いので要注意。
先発:プクリン(ノーマル・フェアリー)・ピクシー(フェアリー)
本命:サンダース(でんき)・レアコイル(はがね・でんき)
ギャラドスの通常技はかみつく(あく)かりゅうのいぶき(ドラゴン)であるため、あくとドラゴンに耐性があるプクリンが先発には最適。だがギャラドスはドラゴンではないため弱点は付けない。
先発で削ったらあとはサンダースのかみなりを落せば大丈夫だが、サンダースの場合基本技が弱いのでかみなりを落とす前にゲージ技を喰らわないように注意すること。サンダースは素早いため、CP1800ぐらいのギャラドスでもCP700のサンダースで十分勝機はある。
プクリン・ピクシーがいないこともあると思うので、ギャラドス戦の前にサンダースを出してゲージを貯めておき、ギャラドスに初手で叩き込むのでも可。あとはカビゴンなどの重量級で押し切ろう。
ロクなポケモンが居ないという人へ
さて、レアポケモンなんて見たことがないなんて人もいるだろう。ギャラドスなんてコイキングを101匹捕まえる必要があるし、ラプラスなんて姿を見たこともないということもザラだと思う。だが諦めてアプリを削除するのは待って欲しい。手はあるのだ。
とりあえずLVを20まで上げよう。20になればハイパーボールが手にはいるようになるし、高CPのポケモンが出現しやすくなる。ポケモンの強化もLV20になるまではぐっと我慢してほしのすなを貯めておこう。
さて、ここでロクなポケモンがいないの代表格であるコラッタ・ポッポの出番である。たくさん捕まえて飴を何匹も一気に進化する程ためたら、しあわせタマゴを使おう。そして次々と進化させるのだ。一匹あたり1000EXPが入るから20までならわりとすぐに上げられる。
卵の孵化と合わせてもいい。時間がないという人は課金してしまおう。孵卵器の出番だ。9個の卵を孵化寸前まで持っていき、しあわせタマゴを使えばごっそり経験値が入る。孵化のために歩く時間がなくても電車に乗るだけでそれなりに距離は稼げる。
また、大量にラッタができると思うが、ゲージ技であなをほるを覚えているのは取っておこう。じめん技が弱点であるほのお・でんき・いわ・はがねタイプに対抗できる。1匹では無理でも三匹もいればなんとかなる。
同様に大量にできたピジョンは強い固体をビジョットに進化させよう。もしゲージ技にぼうふうを覚えている個体がいればナッシーを始めとするくさタイプやカイロスなどのむしタイプに有利に戦える。
レアポケモンが居なくても戦いようはあるのだ。大量のキズぐすりを手に取りジムバトルを楽しもう!