3月に遠征予定だった中京競馬場はコロナウイルスのせいで無観客開催となったので中止した。まあそのうち再開するかと気楽に考えていたのだがJRAのホームページを見るたびに延長されていく無観客開催。
気がつけば8月になっていた。未だに観戦再開の目処は立たない。
幸いなことにグリーンチャンネルが無料で見られるのでパドックの様子などは見ることができる。
しかし……厩務員の人しかいないパドック。無声援で延々と続くレース。正直物足りない。まあインターネットで馬券を買えばTV観戦に力も入るのだろうが何やら泥沼に足を突っ込みそう+やはり目の前でパドックを見た上で買いたいのでやってはいないのだ。
ならば地方競馬はどうだろうか。JRAの遠征はすべて済ましたので今年は地方競馬も見に行こうと元々思っていた。
そうしたら岩手で観戦が再開されているではないか! これはもう行くしかない。ただ8月は行ける日がお盆の期間ぐらいだったので断念し9月に行くことにした。新幹線のチケットや旅館の予約はけっこう直前だったのだがコロナウイルスの影響か問題なく取れた。
9月12日 第6回 盛岡 4日目
JRAの競馬は基本的には土日開催だが地方競馬は平日も開催されている。平日のみ開催あという競馬場もあったりする(名古屋競馬場など)。運営主体が名前の通り地方自治体であるため競馬場によってまちまちなのである。
コースはほとんどの競馬場がダートのみだ。だが盛岡競馬場は珍しく芝コースもある。レース数はJRAのように常に12Rあるわけでもないようだ。そのためか開始時刻がJRAに比べると遅かった。そのため遠征競馬では珍しく今回は初日から全レースに参加できる。
盛岡競馬場へは盛岡駅から出ているバスで向かう。30分程度の距離とけっこう駅から離れているのだ。ちなみに料金は無料である。ありがたい。そのぶん予算をレースへとつぎ込める。
時間になるとバス停にはけっこうな行列ができていた。あれ? これは乗れないのでは? ちょっと不安になったがスルスルと人が入っていく。大丈夫そうだなと安心したがもう一台バスは来るらしい。どうせなら座ろうか。二台目の方へ乗った。
乗客は高齢者が大半でありたまに中年がいるぐらいだ。若者はほとんどいなかった。まあよく見る競馬場の客層ではある。そんな中ポツンと女性の姿を見るけるとちょっとホッとしたりする。
車窓はいつの間にか田舎風景となり山中を進んでいる。朝早かったのでウトウトしていたら盛岡競馬場についていた。
競馬場入場にはマスク着用が義務付けられているので皆マスクを付けている。子供連れもそれなりにいた。直接車で来たのだろう。
入場者はそんなに多くはなかった。人数によっては入場制限もあるのでちょっとドキドキしていたのだがホッとした。まあ重賞がないときはこんなものなのかもしれない。もちろんコロナウイルスの影響もあるとは思うけど。
レース開始は12時なのでまだ一時間程度……とはいえパドックがあるので30分程度余裕がある。先に昼食を済ましてしまおう。
食事場所は目の前の大きな建物ではなくパドックの横にある横長の建物にあるようだ。ただ店数は少ない。両端に店があるが真ん中には閉店したのかなかった。料金も昼飯予算的にちょっと高い。500円以内が理想なのだが。
結局観戦施設内の売店で売っていた寿司を買うことにした。
いつものように慰霊碑のお参りをしたかったが見当たらなかった。残念だ。神頼みができない。自力でやれということか。
施設内を見物していたらパドックの周回が始まった。あぁ、目の前で馬を見るのは実に半年ぶりだ。なんとも感慨深い。ただコロナウイルス対策でそこら中に仕切りが作られていて間近にみることはできない。盛岡競馬場の柵は低くて間近に馬を見ることができるようなだけにちょっと残念だ。
さて、それではレースを始めよう。
— Arai Jun (@arai_j) 2020年9月12日
盛岡2R 単負け 複負け越し 馬連負け
— Arai Jun (@arai_j) 2020年9月12日
— Arai Jun (@arai_j) 2020年9月12日
いきなり出だしから全滅を食らったが3Rはなかなかの出来だ。ただ頭数が少ないためオッズ的にはそんなに旨味はない。一番人気は特に狙いにくいがそんなに波乱も起きないようだ。
盛岡4R 単負け 複負け越し
— Arai Jun (@arai_j) 2020年9月12日
— Arai Jun (@arai_j) 2020年9月12日
盛岡6R 単負け 複全滅 ワイド全滅
— Arai Jun (@arai_j) 2020年9月12日
このあたりになると頭数が少なく複勝も買いにくい。二着に入らないと取れないのだ。しかも人気馬が来てしまうとオッズ的にちょっとしょっぱい。だが穴狙いだと全滅をくらってしまう。うーむ。困った。
盛岡7R 単負け 複負け越し
— Arai Jun (@arai_j) 2020年9月12日
— Arai Jun (@arai_j) 2020年9月12日
7Rは複負けと書いたが唯一取れた馬が最低人気だったのでそれなりに取れていた。8Rもそこそこだったので残るはメインレースと最終レース。今日はレース数は少ないが予算的には12R分を持ってきているため余分にかけられる。
岩手競馬のホームページに乗っていた予想を参考にしつつオッズ的に今日勝ちとなりそうな組み合わせでいざ勝負!
— Arai Jun (@arai_j) 2020年9月12日
盛岡10R 単負け 複負け越し 馬単負け
— Arai Jun (@arai_j) 2020年9月12日
はい。負けました。全滅でございます。軸にした馬が来なかったのでワイドすら全滅となってしまった。最終レースも逆転を信じて望むも辛うじて複勝を拾っただけだった。
今日の天気予報では途中雨となるようだったが結局最終レースまでは気にならない程度のものだった。最終レースではそれなりに降ったので波乱も期待したのだが……。
さて、結果。
単勝:2勝8負
複勝:2勝5負1分(7Rは勝ちとした)
ワイド:1勝3負
馬連:1勝4負
馬単:4負
三連単:1負
回収率:51.5%
久々の遠征は負けで終わった。頭数が少ないと複勝は拾えずワイドはしょっぱく馬連は取れないと中々難易度が高い。まあ人気馬押さえれば勝ちは取れるのだが当然オッズ的にはしょっぱい。
というわけで今回も敗者めしなのである。
立呑えびすけが今日の店だ。いつもある程度の負けを覚悟して立ち飲み屋を調べておくのだがこの店はその一つだ。だが最初は店の場所がわからなかった。店があるはずの場所はバス停しかない。はて? あぁ、地下にあるのか。幸いにも(店にとってはあまり好ましくはないかもしれないが)空いている。
せんべろセットがあったので真っ先に注文した。敗者にやさしいセットである。
せんべろセットは一杯目はビール、二杯目はレモンハイ。つまみの二品は手羽先とハムカツにした。あとはトマト牛すじ、あぶりしめ鯖、串焼き5本に納豆ちくわ天、豚のあたまに福田パンを頼んだ。
トマト牛すじは珍しさもあって頼んだがとってもうまい。これもパンにつけて食べればよかったかも。あと豚のあたまはようはカレーのご飯なしバージョンだ。豚カレーではなく炒めた豚肉と玉ねぎにカレールーをかけるものだった。他に牛あたまと鳥あたまもあったがカレー自体は同じものなのだろう。
納豆カレーというのも気になったが流石に敗者予算オーバとなるので諦めた。
合計で3234円。予算的にはちょっとオーバだが消費税分はおまけということで……。
9月13日 第6回 盛岡 5日目
バスに乗る時刻は10時半なのでゆっくりできる。そのため朝食をとったあとは部屋で競馬新聞を読んでいた。昨日の帰りに買っておいたのだ。元々ラジオでパドック解説を聞けないようなレースでは競馬新聞を買うことにしたのだが岩手競馬の新聞は意外とお高かった。通常のスポーツ新聞は210円なのだが岩手競馬専門誌は570円。なので2日目に買うことにしていた。
だがそれで正解だったかもしれない。新聞を読んでいてそう思った。なにせ書いている内容が暗号じみている。昨日の夜と今とでじっくり読んでいるから理解できてきたが昨日買っても果たしてすぐにわかっただろうか? 余計に混乱していたかもしれない。まあ、割り切って予想のみを参考にするというのもあるが……。
ただ専門誌だけあって情報量は豊富だ。あとはそれを活かせるか。
天気は昨日に引き続いて曇り。途中で雨となるらしい。まあおかげで残暑に苦しむことはなくそれなりに快適でいい。……やや肌寒くもあるが。
新聞を読むのに疲れてきたらバスの時刻になったのでホテルを出た。バス停には昨日以上の行列ができている。重賞があるからだろうか。バスに余裕があることはわかっているので適当な場所に座ってふたたび競馬新聞を読みながらバスを待つ。今日は3台出るようだ。もっとも2台もあれば十分だったけど。
盛岡競馬場に着いたあとはさっそく昼食を取りにいった。少々時間的に早い気もするがレース中では落ち着いて食べれない。昨日よりは多少余裕があるので今日は店でなにかを買おう。
店はまだ開店したばかりなのか多少ごたついていた。きゅうりの漬物がおまけでついてきた。昨日はそばがあることに気が付かなかった。そばならば昨日も予算的にはOKだったかもしれない。
さて、今日もまたレースは少頭数のレースが多い。複勝が狙いづらくすなわち全滅の危機である。競馬新聞を活用していきたい。
それではレース開始だ。
盛岡1R 複負け越し 三連単全滅
— Arai Jun (@arai_j) 2020年9月13日
— Arai Jun (@arai_j) 2020年9月13日
— Arai Jun (@arai_j) 2020年9月13日
盛岡4R 単負け 複負け越し ワイド全滅 馬単負け
— Arai Jun (@arai_j) 2020年9月13日
少頭数が多いため最初から3連単とか買ったがよりにもよって予想から一頭抜いたものが来てしまった。2Rは本命が3着のため複勝も取れず。3Rで単勝ゲットするもその勢いは続かず。全滅がないことだけが幸いか。
ちなみに観戦状況だがお馴染みの刺せ!等の物騒な声援は(あまり)聞こえない。コロナ対策として大声を出しての観戦は控えるように案内されているからだ。まあマスクしていると大声出しづらいし。もっとも白熱したレースとなればつい声がでてしまうのは仕方がないことだ。これぞ競馬というものでもある。
盛岡5R 単負け ワイド全勝 三連単勝ち
— Arai Jun (@arai_j) 2020年9月13日
— Arai Jun (@arai_j) 2020年9月13日
— Arai Jun (@arai_j) 2020年9月13日
盛岡8R 単負け 複全滅
— Arai Jun (@arai_j) 2020年9月13日
一番人気は当然オッズ的においしくないため新聞的には評価が高いがオッズ的には高めのものを狙っていく。しかしなかなか単勝は取れない。5Rは3連単は取れたが上位人気のものなので微妙な配当だ。しかし7Rで単勝ゲット! これは中々の配当では!? と期待したのだが精算すると大したことはなかった。いつの間にか一番人気になっていたらしい。
オッズが激しく変動するのも地方競馬の特色なのである。また盛岡競馬場ではオッズが少々見にくい。パドックの掲示板で表示されているのは馬体重のみなのでいちいちスマホでチェックしなければならない。なのでオッズが変動したことを見落としがちなのだ。
8Rで全滅を食らったので運気向上を祈願して食べ物を追加する。今日は新幹線の時間の関係であまり夕食の時間が取れそうもないため早めに夕食を食べるというのもある。
ジャンボ焼き鳥は盛岡競馬場の名物だそうである。それにしても想像以上にでかいな、これ? かなり食べではある。流石にその場で焼いたわけではないが十分美味しかった。
では残りのレース頑張ろう。ここまで順当勝ちが多いのでそろそろ荒れてほしい。
盛岡9R 単負け 複引き分け ワイド負け越し
— Arai Jun (@arai_j) 2020年9月13日
盛岡10R 単負け 複引き分け 三連複全滅
— Arai Jun (@arai_j) 2020年9月13日
— Arai Jun (@arai_j) 2020年9月13日
しかし結局いいところはなかった。10Rは望んだ通りの荒れた結果となったのだが三連複の一頭が足りなかった。あぁ、取れていれば万馬券だったのに……。
そして最終レース。雨が降ってきたので順当狙い(新聞予想では三連単フォーメーションで3点買いとかなり堅い予想)と逆転狙いで買ったのだが……。波乱は続かず順当のほうが来てしまった。
それでは結果。
単勝:2勝8負
複勝:1勝4負3分
ワイド:3勝2負3分
馬連:3負
馬単:3負
三連複:2負
三連単:1勝4負
回収率:60%
残念ながら今日もまた敗者めしである。昨日よりもマシなのが多少は救いだろうか。3連単2回当てるなどは競馬新聞のおかげであるし。まあ当てたオッズがもっと高ければよかったのだが。
ちなみに競馬新聞の予想をすべて紙面通りに買っていた場合の回収率は86%だった。かなり高いがどちらにしろ負けている。もっとも必要な資金が予算オーバしているので買えない。
さて、バスで盛岡駅に向かうが新幹線の時間まであまり余裕はない。とはいえちょっとは飲みたい。なにか盛岡名物も食べておきたい。そんな感じで選んだ店が盛岡じゃじゃ麺 HOT JaJaだった。
店はこれまた幸いにも空いていた。しかしなんともオシャレな店内だ。麺類の店という感じがしない。ちょっと場違いなところに入ってしまった感がある。とはいえ時間の余裕はない。覚悟を決めた。
じゃじゃ麺だけではなくつまみや日本酒もあったのでせっかくなので頼んだ。
あぶり牛タンスモーク、ホルモンと味噌の煮込み、じゃじゃ麺味噌丼セットである。味噌丼と煮込みが多少かぶっていることに気がついた。こぼれ豚丼セットの方にするべきだったか。まあいい。
じゃじゃ麺はなんの麺だろうと思っていたがうどんだった。肉味噌を混ぜてたべる混ぜうどんなのか。締めのスープも美味しかった。
2288円。予算的には途中で食べたジャンボ焼き鳥のことを考えてももう少し行けるが時間的に考えてここまでだ。
帰りの新幹線でなにかお土産でも食べようかとも思ったが店が軒並み閉店時間を迎えてしまっていたためコンビニで適当におやつを買って帰路に着いた。
まあ負けてしまったが久々の競馬を楽しめたので満足ではある。