Jの衝動書き日記

さらりーまんSEの日記でございます。

2021 門別

北海道には競馬場が三つある。JRAの札幌とばんえい競馬の十勝。そして門別競馬場。札幌と十勝には行ったことがあるので門別に行くことにしていた。

ただ門別競馬場も通年開催はしていないし基本的には平日開催だ。加えてナイター開催なので一泊することは必須である。有給を使うにしても休日をはさみたい。そう考えると4月のGW開始あたりがちょうどよかった。

しかし門別競馬場も入場は事前申し込みの抽選方式となっている。発表は開催日の一週間前だ。ホテルは一応予約しておいたが飛行機にバス。ちゃんと取れるだろうか。いやそれ以前に抽選は取れるのか。

ドキドキしながらメールの送信を待った。結果は無事当選! ……したのはいいのだが当選した日は28日。ホテルを予約したのは次の日の29日である。慌ててホテルを予約しなおした。部屋があったからよかったけどツインしか残っていなかったので値段はやや上がってしまった。

うむむ。仕方がない。飛行機やバスも無事取れた。飛行機は割引チケットがまだ残っていたので結果としては総額では安くなったしいいだろう。

第2回 門別一日目

門別競馬場はナイター開催なのでその日のうちに出発しても十分間に合う。ただ競馬場へのアクセスはよくない。駅からは近くはないしそこから競馬場行きのバスも出ていない。しかもその近くもない駅の路線である日高線廃線となってしまった。

ではどうするのかというと札幌駅から出ている高速バスで行くしかない。このバスは事前予約が必要だ。新千歳空港から行くにしても一度大谷地駅前まで行かねばならない。なんともまあ遠いこと。本来であるならば札幌駅から無料送迎バスも出ているそうだ。ずいぶんと太っ腹なことである。もっとも地元民ならばみんな車を持っているだろうからあまり利用客はいないのかもしれないが。

8時前に家を出てから競馬場へとたどり着いたのは14時である。バスに長距離乗るので昼食も取っていない。パドック周回はすでに始めっているだろうがまずは昼食だ。急がねばと思ったが入り口がわからずうっかり逆方向へと向かってしまった。馬達が走るのは一瞬だがこうして歩いてみるとやはり競馬場は広い。なので入り口にたどり着くまでけっこう時間を取られてしまった。1Rは競馬新聞とオッズを見て買うのを決めておいたが締め切りがすでに迫っていた。

滑り込みで馬券を買えたのでまずは昼食としよう。店は二つあったが一つはあれ? もう閉店したのか閉まっている。空いている方の店にした。

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ルービンフードカフェのチキンカティロール

店にタンドール窯がありナンを焼いている。ずいぶんと本格的な店だ。タンドリーチキンなどもうまそうだ。すぐ目の前がレース会場なので観戦しながら食べられるのもいい。

ちなみに門別競馬場パドック掲示板は地方競馬おなじみの手書きではなくて電光掲示板だった。掲示板というよりもでっかいモニターというほうがいいのかもしれない。リニューアル工事をしたようでパドックも真新しいかった。アクセスの悪さでは屈指である競馬場ではあるが競馬場としては今まで見てきた地方競馬の中でもトップクラスかもしれない。

それではレース開始だ。

複勝は7頭以下だと二着までとなる。また一番人気は下手すると倍率が1.1とかだったりするので買えない。なので二着に入りそうな馬を探すことになる。こうなるともう馬連を買うようなものである。人気薄は買いづらいしかといって人気もオッズから考えると買いづらい。なかなか辛い。そして当たらないからさらに辛い。

4Rは3連単こそ取ったが配当が買った馬券以下だったので負けとなった。7頭立てだったとはいえ3連単が900円以下だとは……。

ちょっと冷えてきたので食堂に戻ると閉まっていた店が空いていた。どうやら開店時間が遅かっただけのようだ。早めの夕食でもとることにしよう。

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いずみ食堂のかけそば

かけそばだが700円とお高い。夕食の予算は500円なので軽くオーバしている。ちぢれ麺の蕎麦というのは珍しいし美味しいのだが懐はちょっと寒くなってしまった。

しかしちょっと背伸びをした効果があったのかそこそこ勝てた。予算オーバの分はこれで大丈夫そうだ。もっとも現時点の回収率は50%を軽く下回っているので全体としてはよろしくないけど。まあここからだ。

しかしそんな意気込みは全滅という結果で吹き飛んだ。7頭という本来ならば当てやすいところでこの有様である。泣きたくなってきた。もう少頭数のときはいっそのことパスするというのでもいいのかもしれない。どうせ当たっても配当は少ないのだし。

このペースでは到底勝てない。ここは勝負に出るべきだろう。複勝は買うのをやめた。

しかし結果は振るわない。10Rはまたもや全滅。11Rはこれまた取ったものの馬券以下の配当だったので駄目だった。

とうとう最後のレースになってしまった。はるばる遠くからやってきてこの有様である。わざわざ負けに来たのだろうか。ちょっと虚しくなってきた。

最後のレースもやはり一番人気は1倍台となっている。これでは馬連馬単も大したことはないだろう。ならば二番人気か三番人気に賭けるべきだろう。幸い競馬新聞で二番手予想となっているモウカッテルの倍率は三番人気ながらけっこう高い。この馬にかけよう。他の人気馬に比べるとちょっと歳いっちゃってるけど(出走馬中最年長だった)。

しかしレース開始前に雨がザーッと降ってきた。不安になってくる。そして最終レースのゲートは空いた。

モウカッテルは8枠。位置は中ほど……っておいぃ! 逃げ馬がそんなところ居ちゃ駄目でしょうが!! 距離短いのに。あーもうだめだこりゃ。

絶望しかけているとあれ? いつの間にか順位を上げている。そして最後の直線に入ると先頭に迫る勢いだ。これはもしかすると!? そこからはもう夢中で応援した。行け行け刺せ差せ! 名前通りお前はもう勝っている!! 

そして見事に応えた! 馬単まで取れてしまった。こ、これはもしかすると。

それでは結果。

単勝:1勝6負

複勝:1勝4負1分

ワイド:1勝4負1分

馬単:1勝8負

三連複:1勝2負

三連単:4負

回収率:184%

最後でまさかの大逆転! 最終レース一つで今日の結果をひっくり返してしまった。ありがとう儲かってる……もといモウカッテル。年寄りとか思ってごめんよー。8歳だもの。まだまだいけるよね! 厩舎の人の展開を選ばないという言は正しかった。

しかし今日は結局それぞれ1勝しかしていない。最終レース取れなかったらどうなっていたことやら。まあともかくも門別遠征の結果は勝ちとなったのでした。

これから待望の夕食……となるのだけどナイター開催であるためすでに店など空いていない。それどころか帰りの足となるバスもない。近くにある(といっても徒歩30分程度の距離はある)ホテルまで歩いていかねばならない。

まあそれはいい。ただ田舎の夜の道は怖い。街灯がほとんどないのだ。歩道を歩くことをあまり想定していないような気がする。普通は車を使うのだろうし。そんな暗闇の中でボウっと店内の光を照らすセイコーマートは何よりもありがたかった。ささやかなお祝いとしてあれこれ買ってからホテルへとたどり着いた。

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セイコーマート

噂のホットシェフがある店でなかったのは残念だがまあそりゃそうだろう。若干買いすぎた感はある。本番は明日なのだ。バスの時間も早いのでさっさと寝よう。

 

さて次の日。高速バスに乗り札幌までいきそこから特急で函館までいった。

そう。今回の勝利めしは函館で取ることにしていたのだ。帰りはここから新幹線で帰るので食事の場所としてもちょうどよい。店はここはやはり寿司だろうということで回転寿司の函太郎にした。今回は大勝利だったので回らない寿司でも十分行けるのだがあいにくと時間が合わないしここまでの大勝利を予想していなかったので店も調べていない。大惨敗にならない限りは函太郎にしようと最初から決めていたのだ。

時間は15時近いが昼食を取っていないので腹べこだ。さっそく注文表を書いていく。回転寿司といってもこのご時世のためか寿司はほとんど回っていない。こうなるとただの安い寿司屋である。しかもネタがいいときている。つまりは最高ということだ。

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ホタテの味噌汁、炙りづくし、芽ネギ、ヒラメ、シメサバ、イカ沖漬け軍艦、本マグロ三昧、ニシン三升漬け、紅鮭筋子握り、あん肝軍艦。ここまでが一段目。

インカのめざめフライ、くじら竜田揚げ、人気ネタ三昧(えんがわは写真撮る前に食べてしまった)。ザンギロール、杏仁豆腐。あとは日本酒とヒレ酒。

ホタテの味噌汁がとってもうまかった。あとインカのめざめフライ。もう二・三皿はぺろりといけそう。うちの近辺では手に入らないのが残念だ。寿司ネタは言わずもがなすべてが美味かった。合計で7千円ちょっと。もう少し行くかと思ってたけど。やはり回転寿司というか函太郎で正解だった。回らない方は函館競馬場遠征のときの楽しみにでもとっておこう。

その後は海岸沿いをプラプラと散歩したあと適当に函館市内を観光して帰路に着いた。そしてその夜中に小腹が空いてきた頃に買っておいたブツに手をつけた。

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ハセガワストアのやきとり弁当とラッキーピエロのチャイニーズハンバーガ

あのやきとりといいつつ豚であることで有名なハセガワストアの弁当である。もし門別遠征が惨敗に終わっていたときはこれがその飯となるところだった。函太郎にいくことが函館の目的の一つではあったがハセガワストアにいくことも目的の一つだった。

まあ店内で焼いてくれた肉はすっかり冷めていたがそれでも美味かった。以前函館遠征に来たときはハセガワストア函館駅近くになかったので断念していたのだが駅近くにできたから嬉しい。

門別競馬場への遠征はなかなかハードルが高いが北海道にはまた来たいものである。そして勝って帰りたい。