今日から4月。段々暖かくなってきて、そろそろコートは不要になりそうだ。季節の切り替えがあると、自然に気持ちも切り替わってくる。日本はそんな機会が4回もあるわけで、考えてみたら幸せなことだ。もっとも、気持ちを切り替えする機会が多い国土だから、忘れっぽい国民性にもなるのかもしれないけど。
今週の雑感
2011.03.11以降で何が変わったのか、変わっていくのか時々考えているのだけど、ぼんやりしてはっきりしない。ただ、今後は考え方が現在VS未来でより激しく対立するだろうなという予感はある。例えば、被災地の復興問題。被災地の人は、津波で流された環境を元に戻して、さらに堤防を強化するなどの対応を望むと思う。これが現在ベースの考え方。すべてを元通りにするのは現実的ではないので、いっそのこと街を集約化してより防災に強い街づくりをすすめていくという考えもある。これが未来ベースの考え方。
被災地の人の気持ちを考えると、確かにすべてを元通りにして欲しいという気持ちはわかる。ただ、一方で過疎化が進んでいた地方の街をすべて復興して、さらに対策をそれぞれ強化する、しかもそのコストを皆が等しく負担する、というのは正直どうかと思う気持ちもある。現状復興ならともかく、さらに対策を強化するというのであれば、うちの地方もして欲しいというのはきっとあるはずだし。
だから、街をデザインしなおして、それに対して重点的に投資をするというやり方が望ましいようにも思える。そうすれば、他の地方でも同じように進めれば投資出来るところもあるだろうし。皆が異なる場所にいて、それぞれ平等の対応を求める、というのはそろそろ辞めるいい機会なのではなかろうか。
まあ、こんなことを言えるのは被災していないからなのだけど。ただ、被災地の人は、当事者だからこそ、自ら望む指針を立てて欲しいとは思う。災害に関しては、被災者では無い限り、すべては傍観者に過ぎない。その傍観者にあれこれ勝手に指針を立てれれるよりも、自ら考えて実施していった方が納得出来るであろうから。傍観者としては、そんな人達を支援して行きたいのだ。
改めて震災のことなど
震災といえば、阪神淡路大震災が記憶に新しいが、あれと比べても被害はかなり大きい。でも、それ以上に今回は異なることがある。それは、被害が首都圏、つまり政治中枢・産業中枢拠点に及んでいるという点だ。計画停電という間接てきな被害ではあるが、ジワジワとダメージは与えられている。阪神淡路大震災は、被害の程度は大きかったにしろ、どこか他人ごとではあった。被災者には同情はするし、支援もするが、それが自らの身に起こるとはあまり想像してなかった。まあ、一時期はしていたかもしれないけれど、それを継続するのは難しく大概下火になっている。
いつか起こるであろう危機は実感しながら、その発生率とコストを考えて今現在目に見えている問題に対処してきたわけだ。そう考えてみると、十数年はずいぶんと呑気だったのだなと思う。何せ、ここ数年で国会に話題になっていたのは「政治とカネ」問題だったわけだから。今さらながら、エネルギー問題、年金問題、人口問題、いろいろ課題はありながら、ずいぶんとまぁどうでもいいことに力を注いでいたものだと思う。課題といいながら、その課題の重要さを実感出来てないということなのだろう。だから目につきやすい、どうでもいいことに力が注がれてしまう。
だが、今回の震災で危機管理という課題が急浮上してきた。今回の震災が地震と津波だけの被害だったら、きっと補償問題がどうの、という形で終わっていたのだろう。だが、原発問題もおまけでついて来たせいで、一地方で片付くはずの問題が、国家の問題、原発に限って言えば国際的な問題にまで発展してしまった。何故こんなことになったかについては、まあ、今後もいろいろ出るとは思うけど、やはり皆が課題に対する実感が乏しすぎた結果だとは思う。
もっとも、課題なんてそんなものかもしれない。起こらないと実感出来ないのだ。課題が問題に変わる前に対処がほぼ完了してしまうと、はたして対策必要だったのか?とかいう議論にもなるし。例えば、2000年問題とか。
4月は地方選挙がある。課題に対する実感の乏しさが今回の事態につながったことは十分経験した。それを今回の選挙で生かせるのか。立候補者が問われるのはもちろんのこと、選挙権を持つ人すべてに問われそうな気がする。その人を選んだ結果どうなるのか、今回はより吟味して考える必要がありそうだ。
・・・まあ、というものの、たたが選挙権一つで世の中が変わるほど、この世は甘くはないけれど。
自粛祭りについて
どうもここ数日の間に自粛の風が吹き荒れているように思える。どこもかしこも自粛だらけ。計画停電がそれに拍車をかけているとも思う。
まあ、自らが行うのはいい。言葉の通り自粛ならば。だけど、他粛は正直辞めて欲しい。自粛しようとか、自粛をお願いするとか、他人がいうべきことじゃないし、それを受け入れるべきでもない。なぜならば、自らの判断で、自ら納得がゆく根拠で行えない場合は、何処かしら歪がでるものだから。
自粛を理由とした足の引っ張り合いは辞めた方がいい。その不満が溜まっていくと最終的には、その自粛の元になったものに向かっていくのだから。
まあ、こう考えられるようになったのは、それなりに事態が沈静化してきた証拠なのかもしれない。大体2週間ぐらいか。
便利だな、なこと
Evernoteを使っているが、Web版があるのをついこの間まで知らなかった。何せ会社で使いたくてもクライアントイントールするわけにも行かないので(こっそりなら可能だが、後々面倒)クリップだけで諦めていたのだけど、Web版があると知って早速使ってみた。・・・イントールいらないね。このレベルだと。まあ、一部文字化けがするものがあったりはするけど、使い勝手は悪くない。Webで、というかJavascriptでここまでもう出来るんだと、関心するやら、呆れるやらで。何となく置いてきぼり感も味わってしまった。
あと、Dropbox。いろいろ評判良かったけど、これもEvernoteと同じ理由で会社にクライアントイントール出来ないから意味ないなって諦めてた。・・・Web版あるのね。非常に便利。
最近、いろいろ厳しいからメールに資料添付出来ないので、折角会社で資料作っても、その職場離れてしまうとそれを引き継げなかった、なんて事がよくあった。まあ、そのため、会社で資料作るモチベーションも自然と落ちていたのだけど、これでそれも解決。ただ、情報漏洩とかは洒落にならないので、一般的な技術情報に絞って共有するようにはしている。だったらブログ書いたらいいじゃん、とか思わなくもないけど、Excelとかパワーポイントとかの方が作るのラクなのも確か。あとサンプルプログラムとか流石にここにすべて書けないし。なので便利だなってことで。
ただ、Dropboxはどうも、定期的にポート17500に対してUDPパケットが送信されているらしく、これはイントール版だけでなくて、Web版も同様だった。だから、会社では恒常的に上げているのはマズイかもしれない。